合気道の自修帖(基本編)―科学的に技を学ぶ/佐藤忠之
この4月より日本合気道協会師範の
佐藤忠之先生による
早稲田大学エクステンションセンターの講座「合気道を楽しむ」を
受講させて頂いた。
本日が最終回の講義。
今までの復習と本日の予習を兼ねて、本書を購入、熟読。
私が申し上げるのは
誠に僭越ではあるものの、
佐藤忠之先生の丁寧で真摯な
お人柄がよく現れている本。
「崩しの科学」などは「ここまで出し惜しみなく書いてしまって良いの?」
と戸惑うくらいしっかり書かれている。
私も含めて受け取る側の技量と熱意が問われるであろう。
特に面白いナ、と思ったのは富木謙治先生の三女の
富木昌子会長との対談。
「駅のホームでぼんやり立っているんじゃない」
「膝をゆるめていないと咄嗟の時には動けないから
立つときは膝に溜を作って」
とお嬢さんに指導されたという。
武道を修めているはずの警察官が刺されて拳銃を奪われたり、
歩道を歩いていても暴走自動車が突っ込んできたり、
と自らの身は自分で護るしかない昨今。
「リスクマネジメントとして武道が活きなければ
何のための武道なのか?」
と常々思っていた自分には我が意を得たり。
早速学生たちにも話してあげよう。